2008年1月8日火曜日

3D-CAD(1)

鋳物屋さんの場合に限ってお話させて頂きます。
解析を実行する上で避けて通れないのが3Dデータです。一昔前は、3Dデータを中核としたコンカレントエンジニアリングを売り言葉、買い言葉にして私等もいろいろなシステムを検討したものです。しかし、こんな大規模なシステムで、しかもCAD/CAM/CAEを系統立てて出来る所は、数限られた大きな企業、または大変先進的な企業に限定される様な気がしています。
現在受託解析と言う仕事柄、多くの企業様よりデータを頂きますが、CAEへ直結する様なデータを頂ける場合が約1割程度だと思います。特に私のお客様である鋳物企業が前述の企業形態ではない場合が多い為ではないかと思います。それとも意外に巷では3Dでの仕事が進んでいないのかな?
鋳物企業への仕事の依頼データとして、あわよくば3D/CAD、普通は2D図面が支給されます。鋳物屋さんは製品を型を使って製造しなくてはなりませんから、この製品データを基に、製品配置や方案を検討します。検討結果が型屋さんへ渡ります。
現在の型屋さんは、NCマシンを駆使して金型を加工します。このためには3D/CAMが大変充実しており、面精度なんかは3D/CADより格段よくなっています。ここで製品を作る為の外側のデータが3Dとして作成されツールパスが作成されNCマシンで加工されます。
鋳物屋さんから「解析やって頂戴」と言われ、「データ下さい」と言ったとき、出てくるのが、この金型屋さんからのデータなのです。最近はデータが中国へ流出して、金型屋さんが大損害を被るケースも増えてきている為、中々データが出てこないケースもありますが、、、
しかし、こうやって入手した3Dデータがこの後色々面白い事をやってくれます。

0 件のコメント: