2008年1月10日木曜日

3D-CAD(3)

金型の面データを用いて鋳物ブロックからカットアウトする場合、面データをSTLデータとしてMagicsを用いて実施している。金型面データがしっかりしていないと、カットアウト出来なくなる。例えば、面が交差していたり、面が重複していたりと結構すんなりとは行かない。MagicsはSTLの論理演算とSTLの修正、問題チェック、またある程度自動で問題のあるSTLを修正してくれるが、最終的には人で作業で、力技。
金型の面修正が終わると、いよいよ鋳物ブロックから製品部の切り出しを行う。
金型鋳造した製品には時として鋳ばりが発生する(これが普通)。しかし、3Dモデルにも鋳ばりが発生する。これ信じられますか?
金型データは、金型が高温になったとき隙間が空かない様に若干小さく作ってある部分が有る。この事による隙間にカットアウトされた鋳物が残る。鋳ばりの様に!?また、鋳抜き部品で貫通部が有ったりすると、そこに膜ばりが発生する。まさに、実物の鋳物と同じ!?
実物の鋳物と同じだったら、3Dモデルも仕上げ工程で除去しないと、と言う事になります。ここからはまさに手作業、力技。本当の仕上げ工程と同じ努力が必要となります。
3Dデータで製品形状が有ればこんな苦労をしなくても良いのだが、、、、
姑息な手段で、少しためらうのですが、金型面データを少し太らせて鋳物ブロックからカットアウトするとバリの張らないモデルができます。解析誤差より小さい寸法変化なので、実務上はこれでも問題は無いのです。
でもやはり、コンカレントに物事は進めたいですね。

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