2008年1月30日水曜日

メッシュ切り


図に示すのは、CAPCASTでメッシュを切った製品部分と、固定型、鋳抜きピンの部分を示しています。
なんだか変だと思いませんか?製品と固定型の部分でメッシュの大きさが不揃い!?そうなんです。
CAPCASTでは、金型と製品との間を温度マッピングで上手く調整し、このような不揃いなメッシュでも解析できる様になっています。前回有限要素メッシュを、金型、入れ子、冷却、製品など同時にメッシュ切りするのが大変だと書かせてもらいました。
例えば射抜きピンの冷却が有ったとします。これは鋳抜きピンに比べて当然経常的には小さくなります。従って、冷却部分の形状をしっかり出す為には他と比べて、小さな大きさでのメッシュ切りが必要となります。その結果メッシュをそろえる為に、鋳抜きピンの冷却に関係する部分がメッシュが小さくなり、その外にある金型部分のメッシュも小さくなる。こんな縛りがあちこちから発生する。その結果、こんなに詳しくしなくてよい金型のメッシュがどんどん小さくなる。出来上ってみるとメッシュの数が大きくて計算がパンクする。と言った具合でメッシュ修正に頭を悩ます事となります。
不連続メッシュが扱えると、小さな部品は細かく、大きな部品は粗くといったそれぞれに適したサイズでのメッシュ切りが可能で、計算効率も良くなります。

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