2008年1月28日月曜日

メッシュ切り


CAPCASTを用いて自動メッシュ切りをした結果を示します。CAPCASTは有限要素法を用いたソフトですのでFEMで示されるメッシュを用います。製品ボス部及び射抜き穴部分を示していますが、形状再現性に優れています。
一方差分方ではFDMで示されるメッシュを使用します。ご覧の様にさいころを積み上げた様な形状となります。さいころの大きさをどんどん小さくすれば、それなりに形状再現性は良くなります。
FDM_Hybridと言われるものが有ります。これは、湯流れを計算させる場合FDMメッシュでは流体がごつごつしたサイコロにあたり、なんだか変な流れになりそうな事が予想されます。そこで、ごつごつした部分に四面体(三角錐)を付加し、表面を滑らかに擬装させたものです。しかし、この四面体の部分はFDMより後付けされる場合が多く、当然体積としてはFDMよりも増加する事になります(ご注意を)。
体積比較からすると、やはり形状再現性の良いFEMのモデルが最も良い結果を示すと思われます。
鋳物解析の場合の、メッシュ切りの難しさは、製品部分だけではなく、金型、冷却を含めてメッシュ切りをしなくてはならない事です。CAPCASTでは前段階でのSTLファイルをしっかり作っておけば、比較的簡単に製品、金型、冷却等のメッシュ切りが自動で出来、この工程での時間短縮が図れます。

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